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【面接対策】時事問題についてはどのように対策すべき? 中編

前回の記事では、面接で時事問題について聞かれたときための対策として、どのように準備しておくべきかを解説しました。

今回は、時事問題を答えるときに注意すべきポイントについて解説していきます!

内容は準備できていたのに、うまく話を伝えられなかった…

というケースになるのを防ぐために、上手な伝え方についても学習しましょう!


※前回の記事:



 

もくじ


面接で時事問題を答えるときの注意点


実は面接では時事問題だからといって、好きなようにニュースを語っていいわけではありません。ここでは時事問題についての回答を考える際の注意点について解説しますね。


1.ニュースの内容は簡潔に述べる


ニュースはトピックスを絞って述べるようにしましょう。あれもこれもと話題を入れ込むと話が複雑でまとまりにくくなります。 特に導入では「私が最近に気になっているニュースは〇〇です」というように、結論を述べましょう。これから何について話すのかが明確になることで、その先の話が理解しやすくなります。


次にニュースの内容は要約して話します。具体的なまとめ方は後ろでお伝えしますが、はじめての相手が聞いても一度で理解できるように不要な情報はできるだけカットしましょう。


1-1.効果的な回答を作るための4ステップ


短い時間の中で自分の考えやなぜそう思うのかといった事柄をしっかり伝えるには、ただニュースを要約して話すだけでは不十分です。どのように回答するのがより効果的なのか、ここで押さえておきましょう。


①ニュースの概要をまとめる


ニュースの概要は、これから話すことについて共通認識をもつための確認作業です。あくまで本題はニュースに対するあなたの見解なので、ここで時間を取ってしまうと話し手にとっても聞き手にとっても時間と労力の無駄になります。


余計な情報量を増やさないよう簡潔に述べるために、5W1Hを取り入れましょう。また、日頃から見聞きしたニュースを自分の中でまとめる練習をしておくことをおすすめします。


実際に話すときには、落ち着いて、切れの良いところで一呼吸置くようにします。焦って話すと、聞き取りづらくなったりまとまりがなくなったりしやすくなります。


○概要をまとめるための5W1H

 ・いつ(When)

 ・どこで(Where)

 ・誰が(Who)

 ・何を(What)

 ・なぜ(Why)

 ・どのように(How)


②そのニュースに興味を持った理由を述べる


なぜ、自分がそのニュースに興味を持ったのかをできるだけ身近なエピソードを交えて話すようにしましょう。


たとえば、介護やユニバーサルデザインに関する話題であれば、自身の祖父母が入院をしたときのエピソードや、障害者施設にボランティアに行ったときなどの体験を交えると、より話に説得力が生まれます。


興味を持った理由も人となりが面接官に伝わるポイントとなりますので、丁寧に伝えたいところですね。


③社会や業界に対する影響を考察する


面接官は、就活生がニュースを社会や業界と結びづけて考えられているかということも見ています。


時事問題が志望先の業界にとってどのような影響があるかを回答に加えることで、業界について興味を持ち、研究していることをアピールできます。また、業界のことだけでなく、社会全体について興味をもつ視野の広さも重要です。


ニュースを単体の事象として見るのではなく、その事象がどのように私たちの暮らしに関係し、各業界に影響するのかを関連づける練習をしておきましょう。


○時事問題に対する社会の反応

時事問題に回答するときには、そのニュースに対する世論についても理解しているとアピールができるといいでしょう。社会人になってからも、消費者のニーズを汲み取る能力が求められるためです。


ただ、社会の反応といっても、ネットの声やニュース番組のコメンテーターの論調は偏っている場合があることを念頭においておく必要があります。ひとつのメディアだけを信頼するのは避け、複数のメディアの声やアンケート結果、周囲の人々の声など、さまざまな角度から社会の反応を見ていくことが大切です。


○社会に起こり得る変化

大きなニュースや社会の流れについては、できればある程度、将来的に起こりそうな点についても時事問題と絡めながら話せるとベストです。「現状をキャッチアップしたうえで、きちんと未来を見越せている」という印象につながりますよ。


社会の変化や流れを知るには、関連ニュースを集めてみるのもおすすめです。「なぜ今、そのニュースの出来事が起こったのか」ということを考えたり、連動したニュースまでチェックしたりしていると、物事のつながりや時代の流れが見えるようになり、未来が予想しやすくなります。


ニュースと社会への変化の例:

・コロナ禍でサービス業が不況に⇒仕事のあり方が変わり、IT事業がより強化される

・オンライン教育の普及⇒教育の質を高めるため新しい教育コンテンツのニーズが高まる


○業界に起こり得る変化

ビジネスパーソンであれば、業界にマイナスの状況が予想されるときには会社の資産を守ることを考え、プラスの状況が予想されるときにはどうやって利益を出すかを考えて行動することが求められます。そのようなビジネスセンスがあるのかどうかも、面接官の判断材料のひとつとなります。


大きな社会問題の流れの中でも、さらに各業界に特化した内容はしっかりと押さえておきたいところです。具体的な数字の動きがある場合は、上下変動の理由なども考えてみましょう。


ニュースと社会への変化の例:

・木材の値段が高騰⇒住宅メーカーにおける価格調整や素材の見直しが求められる

・ネット証券が好調⇒より多くの証券会社がネットに参入


④自分の考えや意見を述べる


客観的なニュースの内容やデータの理解だけでなく、面接では自分の考えや意見を盛り込みましょう。


考えを述べる際には自分の立場を明確にして話すと、考えが相手に伝わりやすくなります。たとえばコンビニなどのカード決済のニュースについて話す際、消費者の目線なのか、アルバイトしたときのサービス提供者としての目線なのかがはっきりしていると、面接官も混乱せずに話を聞くことができるでしょう。


自分の経験を振り返りながら、ニュースの内容を今一度見つめ直しましょう。


2.政治・宗教問題などセンシティブな話題は避ける


初対面の面接という場で政治・宗教問題などセンシティブな話題は避けましょう。政治や宗教に関する内容は、人によってスタンスや受け取り方が異なるため、場合によってはとてもセンシティブな部分に触れてしまうことがあります。


社会人になってからも、こうした話題は同僚や上司はもちろん、取引先との雑談としてふさわしくない場合があります。たとえば、気軽に特定の政党を批判してしまうと、面接官がその政党を支持していた場合、どうしても印象が悪くなってしまいますよね。


短時間では中途半端な意見しか言えないために誤解を招いたり、場合によっては相手を傷つけたり怒らせたりしてしまう可能性もあることを心に留めておきましょう。


3.時事問題対策におすすめのサイト


就活中は何かと忙しく、家で新聞やテレビをゆっくりと見る時間がないという人もいるでしょう。その点、複数のメディアのニュースを集めたWeb上のニュースサイトであれば、移動の電車の中や休憩時間に気軽に読むことができます。


自分が気になる話題についてジャンルを登録しておけば、効率良く情報を手に入れることができます。ビジネスパーソンや就活生にとって気になる話題をオリジナルコンテンツとして紹介しているサイトもあるので、日頃からチェックしておきましょう。


○Yahoo! ニュース

Yahoo! ニュースはポータルサイトの「Yahoo! JAPAN」が運営しているニュースサイトです。Yahoo! JAPANのトップページにニュースの項目が表示され、見たいニュースにアクセスすることができます。


大手新聞社やWeb専門ニュースサイトなど契約パートナーの媒体は数多くあり、最新のニュースがいち早く表示されます。ニュースは経済やスポーツ、国内などの項目に分かれているので、見たいニュースを手早く検索することが可能です。


○NHK 大学生とつくる就活応援ニュースゼミ

NHK 大学生とつくる就活応援ニュースゼミでは、NHKが運営するニュースサイトで、就活生が知っておきたいニュースを集めています。学生の質問にNHKの解説委員が答えるスタイルのページもあり、国内外で起きていることがわかりやすい作りになっています。


また、各界で活躍する先輩が就活を振り返る記事や、経営者が望む人材について語るコラム、インタビューページもあります。就活での自己PRの仕方を動画で解説したり、「人事担当者がこっそり教えるマストなニュースこの3本」などのコーナーもあり、就活生への手厚いバックアップも魅力です。


まとめ


今回の記事では、時事問題に対する回答のまとめ方を中心に解説しました。

特に対策した経験のない人にとっては、どのようにまとめていくとよいかの指針がみえてきたのではないでしょうか。

時事問題編の最終回となる次回は、実際の良い解答例・悪い解答例を確認して総仕上げしましょう!ぜひ最後までお付き合いくださいね!

 

この記事を監修したキャリアアドバイザー:


八重樫 勇輝 

株式会社Reboot代表取締役


年齢:28

出身地:岩手県

趣味:漫画・映画鑑賞


経歴:

自分の転職活動の際、周囲のサポートで助けられたことをきっかけに、今後は自分が求職者の助けになることを決意し、起業。

現在は代表自ら求職との面談・就職支援を精力的に行う日々に明け暮れている。

求職者の皆様への一言:

面談から求人のご案内、資料の作成、入社後のフォローまで手厚くサポート致します!









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