本ブログの過去の記事で、「今就職しやすい業界」および「高収入が目指せる業界」をご紹介しましたが、そのいずれにもランクインしているのがIT業界です。
よく耳にする業界ではありますが、実際はどういった業務が行われているのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、IT業界の特徴や必要な能力などを解説していきます。
ぜひ参考にして、転職先の選択肢に加えてみてくださいね。
※過去記事のリンクは↓コチラ

もくじ
1.IT業界の分類
IT業界といってもさまざまなサービスを展開する企業がありますが、ざっくり「インターネット・Web業界」「通信業界」「情報サービス業界」の3つに分かれています。
・インターネット・Web業界
私たちがいつも使っているような検索エンジン、SNSやネットショッピングなどのインターネットサービスを提供する企業、またはWebサイトを制作したりネット広告の制作・配信などのサービスを提供する企業のことです。
・通信業界
電話やインターネット、光ファイバー、無線等で通信サービスを提供する会社と関連する企業のことです。
・情報サービス業界
未経者が聞きなれない会社名が多いのは、企業情報システムの構築や運用を手掛ける「情報サービス業界」でしょう。この分野はさらにハードウェア・ソフトウェア・情報処理サービスという3つの業種に分類されます。
「ハードウェア業界」はパソコンやスマホの本体、周辺機器などを開発・販売します。
そして、パソコンやスマホなどを実際に動かすソフトウェア、アプリケーションを開発・販売するのが「ソフトフェア業界」です。
ハードウェア・ソフトウェアを利用して企業のシステム開発・構築や運用を行うのが「情報処理サービス業界」です。
2.IT業界の職種
IT業界の中でも未経験者が転職しやすい2つの職種と、よく耳にする職種についてご紹介します。
・IT事務、ITサポート事務
未経験OKで最近求人数が増えているのが「IT事務・ITサポート事務」です。
一般的な事務職は総務や経理、人事などの部署で仕事をしますが、IT事務・ITサポート事務はシステム開発の現場(プロジェクト現場)に行って、データ入力、書類・資料作成、会議の調整など諸々の事務作業を行います。顧客との対応やPC・ネットワーク等の設定などIT知識やスキルが必要な仕事も含まれるでしょう。
なかにはエンジニア寄りの仕事もありますが、充実した導入研修を準備していたり丁寧なマニュアルがあって「未経験OK」「未経験歓迎」と記載されています。
まずはIT業界に飛び込みたいという方には注目の職種でしょう。
・インターネット広告営業、Webマーケティング
「インターネット広告営業・Webマーケティング」という職種は、インターネットを利用するといつも目にする検索連動型広告や動画広告、SNS広告等の営業職です。実際の仕事は顧客企業の予算や目的にあわせて広告プランを提案し、OKが出れば広告を出して管理し、顧客へ広告効果を報告します。
広告業界にも含まれる仕事ですがIT企業での募集も多く、ネット広告関連の知識とスキルが必要です。しかし、20代であれば未経験歓迎の求人も多く、ここからIT業界へという道もあります。
その他よく聞くIT業界の職種には、【IT営業】【プログラマー】【システムエンジニア(SE)】があります。
・IT営業
「IT営業」はWebサイト制作などITに関連する商品・サービス、情報システムに関わるサービスやソフトウェアなどを扱う営業職です。顧客に対してじっくりヒアリングし、課題を検討したうえで提案を行うソリューション営業が多いですが、商材によってはセールス寄りの営業スタイルもあります。
・プログラマー
「プログラマー」は、IT系技術職すべての登竜門的な職種で、未経験からエンジニアを目指すには入りやすい職種と言えるでしょう。実際の仕事は、システムエンジニアが作った仕様書通りにシステムが作動するよう、プログラム言語をパソコンなどで入力(コーディング)することです。
・システムエンジニア(SE)
「システムエンジニア(SE)」は情報システムの開発・構築と運用・保守に関わるエンジニアのことで、関わる領域でさらに細かく分かれていきます。20代であれば研修の充実した「初級エンジニア」を募集している求人もみられます。
ITへの高い関心があるか、技術向上を目指せる人であればエンジニアへのチャンスはきっとつかめるでしょう。
3.IT業界に必要な経験や資格
・基本的なPC操作
IT業界未経験者でも、一般的なPCの操作とタイピングができることは求められ、基本的なプレゼン資料等の書面が作れるようなスキルは歓迎されます。
普段からPCを操作していて抵抗がない方なら、ITに関する専門知識はなくてもOKの求人は少なくありません。ユーザーとしてITサービスになじんでいる、強い興味・関心を持っていて自己研鑽する意欲があるとアピールできれば良いでしょう。
・接客、営業経験
PCと一日中向き合うだけがIT業界ではありません。チームメンバーとの連携や上司への相談に客先との交渉など、幅広いコミュニケーションスキルも求められます。
他の業界での営業や接客の経験があれば、ビジネスシーンに対応できるコミュニケーションスキルありと評価されますので、自信を持ってアピールしましょう。
4.IT業界の今後の動向
私たちの仕事や生活の便利さのためにIT業界に求められるものは幅広いので、今後も市場は拡大すると期待されています。
例えば、EC(ネットショッピングなど)分野では「AI(人工知能)」がもっと活用され、アプリ・ネットサービス分野では決済など金融系との連携を強めて私たちの生活になくてはならないポジションを目指す動きが進んでいます。VR(仮想現実)、つまりヴァーチャルリアリティといった技術はエンターテインメントでももっと広がりを見せてくるはずです。
通信業界を目指すなら「5G」、企業情報システムの分野に興味がある方は「クラウド」や「ビッグデータ」「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」といったキーワードはぜひ押さえておきましょう。
5.IT業界への転職はしやすい?
20代の転職なら、フレッシュさや意欲といった伸びしろが期待されてエンジニアなどの技術職でも「未経験OK」「未経験歓迎」の求人にチャレンジできるでしょう。また、職種や業務内容によっては繁忙期がハードな働き方になるため、若くて体力のある人材は重宝されるという面もあります。
20代なら資格取得にはこだわらず、IT業界への好奇心や学習意欲、熱意を伝えるようにこころがけましょう。
まとめと注意点
「IT企業」は響きが魅力的なうえ、20代なら基本的なPC操作ができれば未経験でもチャレンジできる求人は少なくありません。しかし、その事業内容や年収はそれぞれ大きく異なるため、イメージだけで転職してしまうとギャップからすぐ離職してしまうことになりかねません。
転職の際はIT業界の理解を深めて、自分が関心を持ってキャリアを築いていけそうかを検討することが大切です。ぜひ、今回の記事を参考にして、自分に向いていそうか考えてみてくださいね。
この記事を監修したキャリアアドバイザー:

八重樫 勇輝
株式会社Reboot代表取締役
年齢:28
出身地:岩手県
趣味:漫画・映画鑑賞
経歴:
自分の転職活動の際、周囲のサポートで助けられたことをきっかけに、今後は自分が求職者の助けになることを決意し、起業。
現在は代表自ら求職との面談・就職支援を精力的に行う日々に明け暮れている。
求職者の皆様への一言:
面談から求人のご案内、資料の作成、入社後のフォローまで手厚くサポート致します!
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