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履歴書の正しい書き方~Web履歴書編~ 

転職サイトに登録する、WEB履歴書や職務経歴書。「なんとなく自己流で作ってしまっている…」という方も少なくないのではないでしょうか。実は、あまり効果的に自分をアピールできていない履歴書や職務経歴書が少なくありません。転職サイトのWEB履歴書も同様。せっかく頑張って登録したのに、企業に対して効果的なアピールになっていなかった…!なんてことになってしまわないよう、NG例を用いてWEB履歴書を作成する際のポイントをいくつかご紹介します。



 

もくじ

こんなWEB履歴書は嫌!5つのNG例と改善ポイント


こんなWEB履歴書は嫌!5つのNG例と改善ポイント


NGパターン1:誤字や文字化けがある。


自分はどんな人なのかを企業へ伝えるWEB履歴書は、いわば自分の分身のようなもの。そんなWEB履歴書に誤字や文字化けがあったら…?好印象を抱く採用担当者はいないでしょう。きちんと見直しをしないだらしない人、細かなミスをしてしまう人、などと思われてしまう可能性も。ちょっとしたことで自分のポイントを下げてしまうのは本当にもったいないことです。

だからこそ、細かなミスには細心の注意を。焦らず一つひとつ丁寧に登録したり、完成後は自分で読み直してみたり、人にチェックしてもらったり……と自分なりに工夫をするようにしましょう。

なお、転職サイト上で登録を行なうWEB履歴書では、旧字体など一部の漢字がPC環境によって文字化けしてしまうことがあります。そのため、名前や前職の社名など、固有名詞の一部の漢字が文字化けしてしまう場合は、WEB履歴書には文字化けしない漢字を記載してください。そして、企業に紙の書類を提出する際に、正式な漢字を表記するのが適切です。


NGパターン2:職務欄が記載されていない。


「働いた経験がなく、WEB履歴書に書く内容がない……」

こういった方もいらっしゃるかもしれませんが、だからと言って、WEB履歴書が真っ白ではNG。採用すべき人なのかどうか採用担当者はそのWEB履歴書から判断ができないからです。

もちろん、社会人経験のない方は、職務経歴を登録する必要はありません。ただし、そのぶん「自己PR」欄などで、自分を知ってもらうことを意識してください。たとえば、長く勤めたアルバイト先での経験、学生時代の部活動などの経験、趣味やスキル、自分のモットーや大切にしていることなど。さまざまな角度から、希望の職種に活かせそうなことを記載すると、企業へのアピールに繋がります。


・職務経歴がない場合の自己PR例(アルバイト経験をPR)

これまでは飲食店で接客・調理のアルバイトをしていました。正社員経験はありませんが、お客様にとっては正社員もアルバイトも関係ないとの考えから、お客様の要望に先回りして対応する接客を心がけています。おかげで、常連のお客様に顔と名前を覚えていただくなど、仕事を通じてお客様から必要とされる喜びを実感できるようになりました。こうした経験を活かし、御社で正社員として活躍する際は、アルバイトのお手本として仲間を引っ張っていける存在になれるように、今まで以上に仕事に励む所存です。

・職務経歴がない場合の自己PR例(協調性をPR)

学生時代からサッカーに熱中し、仲間と一緒にひとつの目標を追いかけるチームワークの楽しさ・大切さを、身をもって感じていました。そのため、仕事でも会社・部署が掲げた目標に対して自分はどんな役割を果たすべきか、チームプレーとして捉えることができると考えております。上手くいった方法があれば全員に共有し、上手くいっていない仲間がいれば相談にのるなど、チームの一体感づくりにも積極的に寄与し、貴社のムードの、ひいては業績の向上にも貢献していく所存です。

NGパターン3:職務欄が担当業務の羅列になっている。


よく見かける“残念なWEB履歴書”の一つとして、担当した業務内容だけが羅列されている職務経歴欄が挙げられます。


特に職務経歴の部分では、「担当した業務内容」に加えて、「残した実績や成功体験」「培ったスキルや得意分野」「アピールポイント」なども記載してください。これから応募する仕事にどれだけふさわしいのか、入社後はどんな経験を活かすのかという点をアピールするのです。その企業で活躍している自分の姿を採用担当者にイメージさせるつもりで作成すると良いでしょう。加えて、分かりやすくまとめられているかチェックすることも忘れずに。


・担当業務だけの職務経歴欄の改善例

NG例

私は2008年の4月から、人材紹介会社で約2年間勤めさせていただきました。主な業務内容としては、求職者の面談と選考のアドバイス、入社後のフォローです。20代の若手を中心に、転職活動を支援していました。求職者の面談では1日平均5組の求職者と接しており、月9名の入社決定に寄与した実績があります。


◎改善例

【事業概要】

人材紹介


【経験要約】

転職支援部に配属(部署人数50名)。20代を中心とした求職者の面談、選考のアドバイス、入社後のフォローを主に担当。


【業務内容】

・新規ユーザー(求職者)の面談

1日平均5名の求職者と面談。転職先の希望をヒアリングし、要望にあった求人を紹介。


・選考のアドバイス

応募・選考に進んだ求職者に対して、履歴書や職務経歴書の添削、面接練習などを実施。


・入社後のフォロー

入社前日と当日、入社3ヶ月後に求職者へ連絡。新しい職場への不安や悩みなどの相談に応じ、職場や仕事にスムーズに馴染めるようアドバイス。


【業務実績】

入社支援実績:月間目標7名/実績9名/同チーム10名のうち3番目の実績

売上実績:月間目標630万円/実績800万円/同チーム10名のうち4番目の実績


求職者によって希望条件や人物タイプ、コミュニケーションスキルなどが全く異なるが、目の前の相手をよく理解し、相手のペースに合わせたコミュニケーションを意識。限られた時間の中で高い成果を出すため、面談の内容を見直す。要点を押さえた面談を実施するため、必要な情報を聞き出すためのトークマニュアルを作成。それに基づき、チーム内でも常に上位の成績に繋げた。


【PCスキル】

Microsoft Word:会議資料作成で使用。図表とグラフの作成可能。

Microsoft Excel:データ集計作業で使用。関数を使用して、計算式を作成可能。


【退職理由】

会社が業績不振のため、会社都合による退職。


NGパターン4:自己PR欄が長すぎる。


企業にアピールしたいスキルやエピソードが沢山ある、というのは良いこと。ですが、全てをWEB履歴書内に詰め込んでしまうと散漫な印象になり、得意なことが伝わりにくくなってしまいます。


自己PRとして沢山の要素が思いつく方は、今回応募する企業・職種に特に活かせるものをいくつかピックアップすると良いでしょう。その上で、自己PR全体の文章量も意識し、特にアピールしたいスキルと、そのスキルをどのような仕事の場面で発揮し成果につながったのかをまとめていきましょう。なお、読みやすい長さの目安は、自己PR全体で500文字程度。タイトルや改行などを効果的に用いながら、読み手にストレスを与えないようなレイアウトを心がけましょう。


○ポイントがまとまっており、文字数もちょうどいい例

■顧客との関係構築を重視

3年間、電気設備工事の営業をしてきました。この業界では、競合との相見積もりになるのが一般的。そこで、まずは見積もりを依頼されるような関係性の構築を大切にしました。徹底したのは、顧客先の担当者と毎日1回は話す機会をつくり、工事予定をいち早く掴むこと。十分な人数の職人の予定を先に押さえれば、短納期での対応が可能になるからです。結果、「短納期」で第一想起される立ち位置を築け、依頼をいただく機会も増えました。価格や品質での差別化が難しい業界ですが、自分の強みをつくることは可能です。そしてこの強みが顧客からの信頼に繋がります。業界が変わってもこのスタンスを大切に、成果をあげたいと思います。


■自分なりの工夫を怠らない。

仕事で意識していたことは、常に自分なりの工夫を怠らないことです。例えば、書類作成ひとつとっても、誰が、いつ、何のために必要としている書類なのかを考え、必要な情報が不足していれば自分で調べて補足する、また、急いで必要だと判断したら期日よりも早く仕上げるなど、相手に喜んでもらうように行動しました。おかげで、「次も○○さんと仕事がしたい」と言ってもらえることが多く、競合とは一線を画す活躍ができたと考えています。その気配りを貴社でも活かしたいです。(541文字)


NGパターン5:フォーマルでない写真が使われている。


WEB履歴書は正式な応募書類。ですから、プリクラやスマホアプリで加工した写真、プライベートな写真の切り抜きなどは適切ではありません。紙の履歴書に貼り付けるような写真を心がけましょう。

ベストは、履歴書用写真の撮影などを行なうフォトスタジオで撮影したもの。自然な美肌加工や明るさの調整なども可能であり、またデータでもらえることもあるためオススメです。

ただ、フォトスタジオでの撮影が難しい場合、デジカメ・携帯電話などで撮影したものを使用しても問題はありません。その場合も、服装はスーツを着用し、メイクや髪型はすっきりと。清潔感ある写真を心がけていただけたらと思います。表情は口角を少し上げる程度が好ましいでしょう。

なお、紙面の履歴書用に用意した写真をスキャナーで取り込んだ画像でもOK。画質が粗いと書面としての体裁が損なわれてしまうため、綺麗に取り込んでいただければと思います。

 

この記事を監修したキャリアアドバイザー:


八重樫 勇輝 

株式会社Reboot代表取締役


年齢:28

出身地:岩手県

趣味:漫画・映画鑑賞


経歴:

自分の転職活動の際、周囲のサポートで助けられたことをきっかけに、今後は自分が求職者の助けになることを決意し、起業。

現在は代表自ら求職との面談・就職支援を精力的に行う日々に明け暮れている。

求職者の皆様への一言:

面談から求人のご案内、資料の作成、入社後のフォローまで手厚くサポート致します!









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