【製造業あれこれ】CADオペレーターってどんな仕事?

更新日:11月14日



CADオペレーターは、様々な分野で必要とされている職種のひとつです。

しかし、具体的にどんな仕事内容なのか、働く職場にはどんな業界があるのか分からない方もいるでしょう。


そこでこの記事では、CADオペレーターの仕事内容や求められている業界、必要なスキルなどについて詳しく説明していきます。

 

もくじ

1.CADオペレーターとはどんな仕事?

2.CADオペレーターが活躍する現場はどんな業界?

3.CADオペレーターになるためには何が必要?

まとめ

 

1.CADオペレーターとはどんな仕事?


CADオペレーターのCADとは「Computer Aided Design」の略です。

日本語に訳すと「コンピューター支援設計」と呼ばれ、コンピューターを用いて設計することや、コンピューターによる設計を支援する手段(ツール)を指します。CADオペレーターの仕事は様々なツールを使用して設計者やデザイナーが考えたり作ったりしたものを、パソコンを使って図面や3Dデータなどで具現化して作成していきます。


このときに使用するソフトウェアを、CADソフトと言います。


また、CADを使う業界は様々あるため、CADオペレーターの仕事は多くの分野で必要とされている職種です。業界によって使用するCADのソフトも変わり、その業界に特化したツールが組み込まれたソフトなど様々なCADソフトが利用されています。


設計者とCADオペレーターは似ている部分がありますが、設計者とはその名の通り設計が主な仕事で、CADオペレーターはその設計を元に正確な図面として作り上げていくため、それぞれに明確な役割があります。



2.CADオペレーターが活躍する現場はどんな業界?


CADは様々な設計図をデータ化して管理をしやすくするだけでなく、3Dモデルなどを用いることで立体的に表現できるメリットがあります。そのため、様々な業種でCADオペレーターが活躍しています。


○建築業界

建築業界のCADオペレーターの仕事は、設計者が考えた案をCADを用いて具体的な設計図面にすることです。

ビルやマンション、住宅など、様々な建築物の詳細な図面を描くことになります。

平面的な図面を作成できる2DCADや、立体的に表現することで視覚的にわかりやすい状態で設計できる3DCADだけでなく、建築業界ではBIMと呼ばれる、3DCAD機能を用いた設計業務から、施工管理、維持までのワークフローをこなせるソフトも普及が進んでおり、こうしたソフトのスキルを持ったCADオペレーターが重宝されています。


建築関係の業界でCADオペレーターとして働きたい場合には、CADに関する知識だけでなく、建築や施工の分野の知識などの専門的かつ多面的な知識を身につけておく必要があります。


○インテリア業界

インテリア業界では、インテリアデザイナーなどが設計した内装や家具を、CADを使って図面にしていくのが基本的な仕事です。

働く事務所にもよりますが、インテリアコーディネーターがクライアントと打ち合わせをしながら自分で図面を作成する場合と、インテリアを専門としたCADオペレーターが作成する場合の2種類があります。

インテリア業界の場合も建築業界と同様で、設計者やデザイナーがデザインした家具や内装を、具体的に図面化して製作にまわしたり量産できるように規格化したりするのが、CADオペレーターの主な仕事です。

インテリア業界で使われているCADソフトは建築業界で使われるCADソフトとほぼ同じですが、特にVectorworksやSketchUpといったCADソフトが多く使われています。


○製品設計の分野

加工部品や機械部品など、製品設計の分野でもCADオペレーターが必要とされています。

製品設計を行う設計士が3DCADを使った3Dモデリングをした後に、実際の細かな実施設計をCADオペレーターが担うケースが多いです。

加工部品は小さなものや細かく複雑な形状をしたものが多いため、設計図面を作成する際には正確なCADスキルが必要になります。

きちんと機械が作動するように、シミュレーションを何度も繰り返すなど地道な仕事を繰り返せる人や、コミュニケーションをとってチームメンバーと協力して仕事ができる人が向いています。


○その他

最近ではファッション・ジュエリーなどのアパレル業界や、イラスト・グラフィックなどのアート業界でもCADオペレーターが活躍しています。こういった業界では、CADの技術だけでなく、最新の流行や新しい発想力も問われます。

この先も様々な業界でCADオペレーターは必要になってくるでしょう。



3.CADオペレーターになるためには何が必要?


CADオペレーターになるためには、以下のようなスキルが必要になります。


・パソコン操作に関するスキルやCADデータの取り扱いスキル

・企業が導入しているCADソフトに関する専門的な知識

・業界に関する専門的な知識


CADオペレーターとして働くには、まずパソコンの基本操作のスキルが必須になってきます。基本操作とは画面の見方やマウスの動かし方などですが、一つの目安としてエクセルやワードなどが使えるレベルが問われることも多いようです。また、CADソフトにはたくさんの種類があり、ソフトによって操作方法は大きく違うこともありますので、自分の働きたい業種・会社でどのCADソフトが使われているのかサーチして、そのCADのソフトの知識やその業界の専門的な知識を身に着ける必要があります。


こうしたCADに関する総合的なスキルの指標となるのが、CADの資格です。

どの職業に就くときも、資格は優遇されることが多い一つの武器になります。


CADの資格については、以下のようなものが代表的です。


・CAD利用技術者試験

CADの資格として代表的なものに、知名度が高く就職や転職でアピールしやすい「CAD利用技術者試験」があります。

この試験は一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催しています。

扱うCADの種類によって、2次元と3次元に試験が分かれていて、それぞれに1級から2級までの試験が用意されています。

2次元・3次元どちらも、1級、準1級を受験する場合には2級の有資格者が受験条件となっていて、初めて受ける場合には2級、もしくは3ヶ月程度の就学者を受験対象者として想定した「2次元CAD利用技術者試験基」の受験をオススメします。

特に建築業界や機械製造で仕事をする上で、持っていると転職に有利になる資格です。


・建築CAD検定試験

1993年に日本で初めて誕生した建築CADの資格試験です。

試験は准1級から4級まで。

建築系に特化している資格で、建築系の設計をしたい人におすすめです。


・Vectorworks操作技能認定試験

CADソフトの国内総販売源であるエーアンドエー株式会社が主催しています。

こちらは「ベーシック認定試験」と、その合格者のみ受けることができる「マスター認定試験」に分かれています。

いずれも試験会場などは用意されていない在宅型の試験になります。

この認定試験はインテリア業界で使用する会社も多いため、インテリアのCAD設計に関わりたい人に向いています。


まとめ


CADオペレーターは専門的な知識が必要で、技術がまったくない場合は転職は難しいかもしれません。しかし、資格取得の勉強やソフトの扱い方をマスターすることで、就職や転職できる可能性を上げることができます。


また、求人の中には「PCの基本的スキルができれば初心者でも構いません」という会社もあります。CADオペレーターになりたい!という熱意を伝えることができれば、収入を得ながらスキルも身に着けることもできるかもしれません。


ただし、就職してから「思っていた仕事と違う!」といったことにならないよう、職務内容についてはよく確認し、慎重に考えてから応募するようにしましょう。


 

この記事を監修したキャリアアドバイザー:


八重樫 勇輝 

株式会社Reboot代表取締役


年齢:28

出身地:岩手県

趣味:漫画・映画鑑賞


経歴:

自分の転職活動の際、周囲のサポートで助けられたことをきっかけに、今後は自分が求職者の助けになることを決意し、起業。

現在は代表自ら求職との面談・就職支援を精力的に行う日々に明け暮れている。

求職者の皆様への一言:

面談から求人のご案内、資料の作成、入社後のフォローまで手厚くサポート致します!